住宅ローンの滞納を続けるとブラックリスト入りするって本当!?
やっとの思いで購入したマイホーム。しかし、その後続く住宅ローンの返済に苦労する方は少なくありません。月々の返済が難しく、そのまま住宅ローンの返済をしないままでいると、ブラックリストに入ってしまいます。この記事では、住宅ローンの返済が遅れるとどうなるのか、そして返済が遅れてしまった時の対処法をご紹介します。
住宅ローンを滞納するとどうなる
住宅ローンの返済が遅れてしまうと、一体どんなことが起こるのでしょうか?住宅ローンの滞納期間別で見ていきましょう。
■滞納期間1~3ヶ月
住宅ローンは毎月決まった額を返済していきますが、毎月の返済日に返済が1日でも間に合わなかった場合、「遅延損害金」というものが発生します。
遅延損害金は、「借入額×遅延損害金利率×遅延日数÷年日数」という数式で計算されます。たとえば、月々の返済額の元金、つまり借入額が8万円の住宅ローンで、遅延損害金利息が15%、そして10日間返済が遅れてしまった場合、遅延損害金は300円ほどです。
遅延損害金は、翌月の返済額に上乗せさせることが多いです。また、住宅ローンの返済が遅れると、ローンを組んでいる金融機関から請求書が届きます。
■滞納期間2カ月
住宅ローンを61日以上、つまり2カ月程度滞納してしまうと、ブラックリストに載ってしまいます。
■滞納期間6ヵ月以上
住宅ローンを滞納し続け、6ヵ月以上経過してしまうと、家が競売にかけられます。競売は、裁判所の権力で、家を強制的に売却されてしまうというものです。競売になると、調査員が家に来るなどして、近所にも知られてしまうことが多いです。さらに、競売になると早急に家を出ていかなければならず、引っ越しの準備期間もないに等しくなってしまいます。
ブラックリスト入りするとどうなる?
住宅ローンを2カ月程度滞納すると、ブラックリストに載ってしまうとお伝えしました。「ブラックリスト」という言葉は聞いたことがあっても、ブラックリストに載ると実際どんなことが起こるのか、知らない方も多いですよね。ここからは、ブラックリストに載ると起こることを詳しく見ていきましょう。
■ブラックリストとは?
ブラックリストとは、信用情報機関に登録される「事故情報」のことを指します。住宅ローンを組む時のほかにも、クレジットカードを作る時や、銀行から融資を受ける時、私たちの顧客情報は「信用情報機関」というところに登録されます。
そして、新たに住宅ローンを組む時やクレジットカードを作る時、融資を受ける時などは、この信用情報機関に登録されている情報をもとに、その人が信頼できるかどうかが判断されるのです。そして、住宅ローンの返済が61日以上遅れた場合、その情報は、事故情報として登録されます。これがブラックリストです。
■ブラックリストに載ったら起こること
住宅ローンの返済が遅れてブラックリストに載ってしまうと、さまざまな制限がかかります。まず一つ目の制限として、新たに借り入れができないことです。金融機関からの融資はもちろん、クレジットカードの作成や、キャッシング、カードローンの利用もできなくなります。
そして二つ目の制限は、新たなローンが組めなくなることです。車を買う時や家を買う時など、金額が大きいものを購入する際のローンが何も組めなくなります。このようにブラックリストに載ると、生活していく上で制限がかかってしまうのです。ただしこの制限が一生続くわけではなく、一定期間を過ぎれば制限は解除されます。
住宅ローンを滞納してしまったときは?
住宅ローンの滞納は、本当にお金がなくて払えないケースもあれば、うっかり払い忘れてしまったというケースもあります。万が一住宅ローンの返済が遅れてしまっても、早めに、そして適切に対処することが大切です。
住宅ローンを1日でも返済が遅れてしまったら、直ちに住宅ローンを組んでいる金融機関へ連絡をしましょう。その際、決してわざと返済が遅れたわけではないということを伝え、謝罪をしてください。そして、いつ支払うか、支払い方法、支払い金額を確認します。支払日は、1日でも早くしましょう。
任意売却を相談するなら専門業者へ!
うっかり住宅ローンの返済を忘れてしまったのであれば、早めに金融機関に連絡をして、遅延損害金を支払うことでブラックリストに入ることどうは避けられます。しかし、本当にお金がなくて住宅ローンの返済が難しいという方もいますよね。そんな方は、競売にかけられる前に、任意売却を検討することをおすすめします。
任意売却は、住宅ローンの残債が残った状態で家を売却することです。一般的な家の売却と似ているため、周囲に知られることなく家の売却ができます。そして任意売却を検討するのであれば、任意売却の実績がある専門業者に相談をしましょう。
住宅ローンを滞納したときに起こることを解説しました。住宅ローンは、1日でも遅延してしまうと遅延損害金が発生する、厳しいものです。大きな金額を借りているのですから、当然ですよね。そして返済できないからとそのままずるずる返済しないままでいると、家は競売に出され、金銭的にも精神的にも辛い状況になってしまいます。もし、住宅ローンの返済が厳しいのであれば、任意売却を検討するなど、早めの対処が大切です。